マンションにお住まいの方が鍵交換する際は、それぞれのマンションに応じて交換の方法が大きく変わります。
詳しくは管理会社や管理組合に問合せして確認が必要という事をふまえた上でご参考にしてください。
まず分譲マンションにお住まいの方についてですが、集合住宅の場合はその構造上から共用部分と専有部分に分類されています。
共用部分とはエレベーター・階段・廊下など他の住人と共用する部分のことを指していて、こうした場所で補修等の作業を行う場合にはあらかじめ管理組合に断りをいれる必要があります。オートロックなどの錠前部分もこちらに該当するため許可なく鍵の交換はできません。(オートロック対応の鍵として新しい鍵を申請することは可能です)
一方専有部分とはそれぞれの個室部分のことを指しており、個々の自宅で補修等の作業を行う場合は一定の範囲内で組合への申請の必要もなく、ご自身の判断で作業を行うことができます。玄関ドアの鍵交換を行う場合にも専有部分での作業になりますので、基本的には申告する必要もなくご自身の判断で作業を依頼することが可能です。
ただし物件によっては管理組合の規定によりあらかじめ作業の際に届け出ることや鍵を預けることが決められている場合もありますので、この場合には規定に沿って申告や鍵の引渡しを行う必要があります。
賃貸マンションにお住まいの方については少々事情がかわります。
共用部分に関しては基本同様の対応ですが、個々の自宅で補修等の作業をする場合や玄関の鍵など交換される場合もあらかじめ貸し主や不動産会社に連絡をしておく必要があります。
その上で自身の依頼したい鍵屋に注文できる場合と、不動産会社側が指定した鍵屋しか申し込めない場合があるようです。
さてマンションにお住まいの方が鍵交換にかかる費用についてですが、
『商品代+交換施工費+出張費』などが盛り込まれる事になり、総額でも一般的なギザギザの鍵タイプで1万円前後から1万5千円前後といったところでしょう。ただこの価格は旧来型の比較的に費用が安い鍵に交換したケースで防犯性が高くなれば費用もそれなりにプラスでかかってきます。
しかし安全を考慮すれば致し方ない選択といえます。近年では分譲・賃貸共に鍵の種類、仕様なども多様化しています。
A・旧来型の鍵から防犯性が高いディンプルキーなどに交換する、または以前よりディンプルキーを使用していて同じタイプのディンプルキーなどに交換する場合。
・・・ディンプルキーなど防犯性の高い鍵は一般的な鍵に比べ格段に防犯性があがるため費用も高額になるものが多いです。
B・オートロック対応、逆マスターキー対応のマンションでエントランスと玄関ドアの双方で開けられる鍵の交換を希望する場合。
・・・共用部分に通じる鍵の交換になるため管理会社などの許可を得てメーカーに発注を かけるため費用も若干異なり、納期は1ヵ月以上を要することもあります。
C・新しいマンションに採用されることの多いプッシュプル錠や特殊錠を採用した玄関ドアの鍵の交換をする場合。
・・・プッシュプル錠や特殊錠の多くは専門の鍵屋でもお電話だけでの判別が難しいものがあり確認にお伺いする必要のあるものも多いです。またほとんどが1ドア2ロックを採用しており1つの鍵で上下のシリンダーを開閉できる同一キーになっているため単純にいえば費用も2倍かかります。
プッシュプル錠などにおいてはご質問やお問い合わせが多いので概要は
『鍵のQ&A7-プッシュプル錠などの鍵交換について-』 で詳しく説明しております。
これらの点をふまえ入居前であれば事前に確認しておく、入居後であってもイザという時の目安になるよう、あらためて確認してわからない事は専門の鍵屋に問い合わせしてみるなどしておいた方が良いとおもえます。