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ウイルスの感染拡大や経済の打撃など日本、いや世界中が苦しい状況におかれる中、こんな時に何考えてるんだ!というような事件が時々ニュースで報道されています。
数日前に目にした下記一文のニュースは鍵屋として見過ごせない事件でしたので少しふれておきたいと思います。
事件が起きたのは神奈川県相模原市の閑静な住宅街。
8月1日午後4時過ぎ、〇〇容疑者は隣の住宅敷地内に侵入。玄関のドア鍵を壊した疑いがもたれている
使ったのは接着剤のようなもので鍵穴に流し込み鍵を回せない状態に。果たして動機は何だったのか?
東京都はもとより神奈川県含めて各地で感染が拡大していて皆で立ち向かわなければならない時に何やってるんでしょう?
鍵屋を営んでいるとこのような鍵穴への接着剤混入や異物混入などの被害にあわれた方からのご依頼で現場に伺わせていただいことが過去何度もありますが、ご本人様同様とまではいい過ぎかもしれませんがものすごく腹立たしい気持ちになります。
動機も何も、しでかした容疑者の口を接着剤で塞ぎたいくらいです!。
鍵穴への異物混入の場合は、ほとんどが鍵屋の技術と工具で取り除けるケースが多いのですが、接着剤、なかでも瞬間接着剤の場合は残念ながら交換するケースが多く、また交換したほうが良いといえます。
シリンダー内部に入った接着剤全てをきれいに剥がすことはシリンダーの複雑な内部を考えると難しく、後の事を考えると鍵交換する選択しかないかもしれません。
ただし、バイクなどの鍵穴へのいたずらで一時的でもという場合であればアロンアルファなどの接着はがし液や、エナメルシンナー、アセトン溶解剤、ガスケットリムーバーなどである程度溶けて鍵が回ることもあるようなので覚えておくといいと思います。
また玄関ドアの鍵へのいたずらでご本人様が一番気になされるのが、今回取り上げた事件のように逮捕されていればまだいいですが、誰にされたかも分からず、交換してもまた同じ被害にあわないかという不安というところです。
器物損壊罪や住居侵入罪を念頭に警察への被害届を考えていただくとともに(基本的には通報しても犯人特定ができなければ見回りを増やしていただくに留まる事が多いようです)弊社ロックマンでは、可能であった場合に限ってではありますが鍵交換の作業時に鍵の交換方法を覚えていただき、展示用や部品用に取り置きしているシリンダーをストックとしてお渡しするサービスもおこなっております。
それでも執拗に繰り返しされる場合は防犯カメラを設置することで視覚的な防犯予防になると同時に犯行に及べば物的証拠と犯人特定もできるので一考することも考えましょう。賃貸マンションやアパートで設置が難しい方はドアスコープカメラという小型の大掛かりな工事不要のものもございますので参考にしてみて下さい。
ロックマンとしては交換と鍵の解錠、このようなアドバイスくらいしかお役に立てませんが、このような危機的な1年にこのような事件や被害がなくなるように願うばかりです。
ロックマン