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新宿区内にあるコインランドリーの入口に使われている、引き違い錠の不具合によって鍵が開かなくなったり、閉まらなくなったりといった状況が頻繁に起こったための鍵交換とメンテナンス修理のご依頼です。
まずはちょっと見てほしいという事で、状況を判断するため、事前確認にお伺いしましたところ、錠自体はまだ新しいMIWA製の引き違い錠で、固くなっていたりと少々問題はあるものの、それよりも引き戸そのものがかなり経年劣化を起こしているという状態でした。
引き戸を長年使われていた方は経験があるかも知れませんが、レールの歪みや引き戸の傾き、戸車の摩耗などによって、閉まりづらくなったり、戸が固くなってしまって強引に開閉しないといけないというような状況になったことはないでしょうか、
以前にも引き戸錠の交換施工で説明したと思いますが、今回も似たケースで
戸が傾いたり歪んだりしてくると鍵を回しても外部側裏にある鎌状のフックが、内部側裏のストライク受け穴にうまく収まらなくなってしまったり、逆に引き抜けなくなったり、このような事が主な原因となってきます。
確認の後、お客様立会いで後日改めて調整、修理に伺うと決まっていたものの、
翌日に、また鍵が開かなくなって困っているとのご連絡、慌てて急行、やはり前日の見立て通り、戸の傾きから鎌のフックがうまく引き抜けないことが原因でした。戸を上下左右など動かしながら鍵を操作、今回は無事に開錠できましたが、これは悠長にはしていられません。
早速、戸の調整をおこなうとともに、お客様ご希望で錠も新しく交換することとなりました。
戸の傾きを可能な限り修正、わずかですがレール部分も叩いて補正、戸車部分などに潤滑油を差してメンテナンスも丹念におこないます。
さらに今後のこともふまえて、調整しやすくなるように切り欠き穴を少し広げる施工もおこないます。
前の錠のサイズぴったりにあけられていた切り欠き穴を、新しく取り付ける錠より少し広めにあけることで上下左右と調整範囲の幅が増えて対応しやすくすなります。
また今回は扉厚こそ太くない標準サイズの戸ですが、歪みなどで少し隙間がひろがっていたので扉厚用スペーサーを加えることで問題に対処していきます。
(錠取り外し後の切り欠き穴) (付属スペーサ各種)
(WEST社万能引き違い錠355-ST)
調整が終了したところで、引き違い錠への交換へと移ります。
スムーズな鍵の操作性で使い勝手の良いWEST社のディンプル仕様の錠を選んで取り付けました。
切り欠き穴を広げたことによって、戸の歪みなどとの調整もしやすくなっています。
今後の不具合もこれで心配なくなったのではないでしょうか、お客様もこれで安心と満足されたようでなによりでした。
ご用命有難うございました。
ロックマン